白洲正子生誕100年記念で「白州次郎と正子の世界展」が8月4日、小田急百貨店町田店(町田市原町田6)で始まった。
白洲次郎は貿易商の次男として生まれ、ケンブリッジ大学に留学。第二次世界大戦では日本の敗戦を見抜き、旧鶴川村(現町田市)に移住、農業に従事した。戦後は連合国軍総司令部(GHQ)支配下の日本で、吉田茂の側近として活躍し、貿易庁の初代長官に就任。英国仕込みのカントリージェントルマンとしての生き方を貫いた。83歳で死去。
正子は樺山伯爵家の次女として生まれ、米国留学から帰国後、白洲次郎と結婚した。戦後は評論家の小林秀雄らとの交流を通じて、文筆活動や骨董(こっとう)収集で才能を発揮した。88歳で死去。
同展では、同市に現存する白洲夫婦の自邸「武相荘(ぶあいそう)」の一部を再現するほか、次郎がマッカーサー元帥に贈ったイスや戦後復興期の貴重な史料、正子が収集した骨董や着物など約180点を展示。互いのライフスタイルを尊重し、信頼し合う夫婦の自然体で心豊かな暮らしぶりを紹介する。
開催時間は10時~20時(最終日は16時まで)。入場料は、大人=800円、大学・高校生=500円、中学生以下無料。同16日まで。