ソメイヨシノと同時期に開花するカタクリが群生する緑地「町田かたかごの森」(町田市山崎町)が4月1日、期間限定で開園した。見ごろは5日以降を見込む。
カタクリは春先に花をつけ、夏まで葉をつけたあとは地下で過ごす草花「スプリング・エフェメラル」の一つ。薄紫から桃色の花が下に向いて咲く。葉は帯紫色の模様がある。万葉の昔、「堅香子(かたかご)」と呼ばれて親しまれてきた。
クヌギ、コナラ、ヤマザクラなどの雑木林で構成された同緑地の面積は約1ヘクタール。地面には市内ではとても珍しくなったカタクリの群生をはじめ、イチリンソウ、ヒトリシズカ、アズマイチゲ、シュロソウなど多摩の自然を代表する貴重な植物が自生する。
「カタクリは現在、約20本が開花している。今年は寒い日が続いているので、開花が遅れている。見ごろは5日以降となりそう」と町田市公園緑地課の担当者。期間中、同緑地を管理するボランティア団体「町田かたかごの森を守る会」が園内の案内や植物の説明を行う。
開園時間は10時~15時(雨天時は閉園)。入園は無料。