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伊勢丹跡地「超高層マンション」41階建てで建設へ 外壁デザインで「圧迫感」低減

建物が撤去された旧伊勢丹相模原店の跡地

建物が撤去された旧伊勢丹相模原店の跡地

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 相模原市は2月24日より、伊勢丹相模原店跡地(相模原市南区相模大野4)に建設する「(仮称)相模大野4丁目計画」の環境影響評価書を縦覧している。事業者は野村不動産(東京都新宿区)。

(仮称)相模大野4丁目計画のフォトモンタージュ

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 同計画は約1万平方メートルの敷地に高層マンションと商業・地域貢献施設などを建設する内容。評価書は事業者が作成した事業着手前の最終報告となる。

 評価書によると、環境評価プロセスでの市民意見や審査会の指摘などを踏まえ、当初の計画では約170メートルだった高層棟の高さを約153メートル(41階)に引き下げる。相模大野駅1階から見たコリドー越しの景観フォトモンタージュも示している。

 公園利用者やグリーンホール来場者などへのヒアリング調査では、相模大野駅からコリドーを抜けて季節の橋~図書館・ホール~公園をつなぐ24時間開放の歩行者専用デッキ、デッキ広場でのマルシェやフリーマーケット開催、デッキや広場、行幸通りに面したカフェやスーパーの設置について大多数の人が賛成。

 一方、マンション建設によって景観と環境が「悪くなる」と回答した人は約35パーセント(218人中76人)で最も多く、「良くなる」と回答した人は約25パーセント(218人中54人)だった。悪くなる理由としては、「圧迫感」「日陰になる」が多い。良くなる理由としては、「カフェやスーパーの設置」が最も多く、次いで「賑わいを感じる」が挙げられている。

 圧迫感の低減については、外壁を白色などの明るい色を基調として、色分けによる建物の分節、ガラス手すりによる空の写し込みで環境保全のための措置を講じるとしている。

 工事予定期間は2022年3月~2025年7月。環境影響評価書は3月25日まで、市ウェブサイトや区役所の行政資料コーナーなどで縦覧する。

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