JR相模原駅ビル4階の相模原市立「相模原市民ギャラリー」(相模原市中央区相模原1)で7月30日より、市収蔵作品展「ぐるり相模原-美術の見晴らし台-」が開かれている。
市収蔵美術品や学校、公民館などが所蔵する美術作品35点を紹介する同展。市民への公開機会が少なく、地域の歴史などに関連がある作品を学芸員が選出した。「市域に点在する作品を集めた展覧会は、この規模ではこれが初めてだと思う。そもそも、このような企画をする団体は市も含めて市民ギャラリーだけ」と同ギャラリーの柳川さん。
出展作家は、横山瑛子さん、上田薫さん、古川吉重さん、遠藤彰子さん、石井了さんなど市にゆかりのある作家18人。「作品の多くは、建物の落成式や何かの記念事業の際に、地元の方々やロータリークラブなどが作家に依頼して、そこに寄贈したもの。初めから公民館や小学校に展示されることを目的に作成された。当展で、それぞれの地域で息づいてきた美術文化の一端と触れ合うことができるはず」(柳川さん)。
開館時間は10時~17時。水曜休館。入場無料。関連プログラムとして、ギャラリートークや相模原の美術文化に関するスライドショー、こどもワークショップを開く。8月21日まで。
市立美術館を持たない相模原市は本年度、日本金属工業からの寄付地(緑区大山町)を美術館建設の候補地とする基本構想を検討している。