天皇杯予選、町田ゼルビアが明大に初勝利‐専大との決勝へ

試合後、サポーターの声援に応えるゼルビア選手

試合後、サポーターの声援に応えるゼルビア選手

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 天皇杯の東京都代表を決める東京都サッカートーナメント準決勝が8月13日、西が丘サッカー場で行われ、FC町田ゼルビアは3対1で明治大学に勝利した。

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 昨年はJFLシード枠で天皇杯に初出場し、J2東京ヴェルディ相手にジャイアントキリングを演じたゼルビア。今年はJFLシード枠を獲得できず、都道府県大会の予選に回った。明大との過去2回の対戦はいずれも負けている。

 気温が33度を超える過酷なコンディション。序盤はゼルビアが主導権を握るが、引き気味に守る明大を崩すことができない。しかし40分、FW勝又慶典選手がペナルティエリア手前10メートル付近でファールを受けてFKを得るとフリーキックの名手MF鈴木崇文選手が決めて先制。

 後半は明大が攻勢に転じる。セカンドボールを支配し、人数をかけてゼルビアゴールに迫る。ゼルビアのポポヴィッチ監督はスピードのある北井佑季選手を投入。すると1分後、北井選手がDF三鬼海選手からのロングボールに抜け出し、鋭い切り返しで相手DFを振り切ってシュート。追加点を挙げる。

 運動量に勝る明大はゼルビアを自陣に押し込み続けると75分、ゴール前の混戦からDF吉田啓祐選手が左足で押し込み、2対1。なおも攻め続ける明大に対し、ゼルビアは劣勢を強いられるが82分、ペナルティーキックを得ると最後はMF柳崎祥兵選手の絶妙なスルーパスを勝又選手が決め、3対1で勝利した。

 試合後、ポポヴィッチ監督は「相手にサッカーをほとんどさせなかったが、過密日程を考えて力をセーブしているような選手もいた。今日はフレッシュな選手を数人先発に起用し、うまく機能した。しかし、2対0からの終盤の戦いに課題が残る。もっとピッチを広く使って、焦る相手を走らせるべきだった。失点直後の10分間は、足が止まりアグレッシブな姿勢を貫けなかった。ただ全体的には試合に懸ける姿勢を示すことができたと思う」と話す。

 東京都サッカートーナメント決勝は8月27日、専修大学と対戦する。

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