「給食、ぜったいぜったい反対です。私、クラスで最後までお弁当給食頼んでたけど、ホントにおいしくない。冷たいし、ポテトサラダとか妙にすっぱいんです。お弁当給食を全員で食べなきゃいけないとか、信じられない。だから署名しません」
これ、署名活動中に、現役中学生に言われた言葉です。
私は今、町田市の中学校で小学校のときのような全員給食をいただけるよう、町田を中心に署名活動をしています。8・6・3歳の子育てと仕事に忙殺されつつ駅前に立つ、神出鬼没のかっぽう着オカンです。(詳しくはブログをご覧ください)
「えっ、町田って中学校給食ないの?」と驚かれることしばしば。私も引っ越してきてビックリでした。
東京都に62ある市町村のうち、58は中学校が全員給食。小学校と同じように給食があります。でも町田市は、希望者だけが申し込む仕出弁当が給食代わりです(別名お弁当給食、選択式デリバリー給食とも言います)。利用率は13%、でもクラスに一人しか利用していないことも多いそう。
町田市の中学生1万人は、ほとんどが家からお弁当を持参するか、コンビニのパンなどで済ませています。でも、どこの家庭もがしっかりしたお弁当を作れるわけじゃない。貧困する家庭、ひとり親の家庭、共働きの家庭。いろんな家庭があります。私自身も母子家庭で育ち、母は早くから仕事に行ってました。給食は、子どもの命綱だって思います。
ということで私は、初めての署名活動を開始しました。求めるのは「小学校の時のようなあたたかい全員給食」。「町田市の中学校給食を実現する会」さんが始めた署名活動を、勝手連的に援護射撃しています。
日々、いろんな方の話を聞きます。その一部をドゾー!
中学生の女の子3人組。
「お弁当給食取ってる子、冷たくておいしくないって文句言ってるから、やだ」
「うちのお姉ちゃんの友達も、めっちゃまずいって」
「小学校の時はどうだったんですか?」
「小学校の時の給食はサイコー! めっちゃ美味しかった!」
50代くらいの女性。
「あなたね、何でお弁当給食がおいしくないか、わかってる? おいしいと、ダメなのよ。市長は、家庭で弁当を作らせたいんだから。こんな署名してもムダよ」
朝6時に起きて自分でお弁当を作っているという、中学一年生の女の子。
「お弁当給食を使いたいと思ったことは?」
「ないですね。クラスで頼んでる人、一人もいないんで」
「お弁当作りは楽しいですか?」
「最初だけ楽しかった(笑)。けっこう大変」
シングルマザーの女性。
「うち、シングルだし、仕事あるし、お弁当は無理です。本当に切実。給食にしてほしい。あと2年しかないんですよ」
40代くらいの女性。
「私は母親が頭痛持ちだったんで、作れる時はお弁当作れるんですけど、ダメな時はもう朝から動けないんです。そういうときはパンとか買ってましたね。体調の悪い親に、作ってとは言えなかったです」
茨城に住む60代くらいの男性。
「中学校給食がないなんて、考えたこともなかったなあ。」
70代くらいの男性。
「給食、ないの? じゃあしょうがないね。昔からそうなってるんだったら諦めなさいよ。じゃなきゃ町田から引っ越すしかないね」
署名活動をする中で、お隣の相模原市も、中学校の全員給食がないと知りました。アンタたちも? 大変ね~! 相模原のママたちが、淵野辺駅での署名活動に合流してくれました。一緒に給食、できるといいな。
「昼休みにまで、教室にまで、家庭の格差を持ち込ませたくない!」そんな暑苦しいくらいの思いで、11月まで全力で署名活動中。どうか応援して下さい!