有機栽培に取り組む日本の農家は0.4%と、ヨーロッパ(40%以上)に較べて圧倒的に少ない。町田市小山町で、遊休農地を活用した無農薬野菜の栽培に取り組む「おおるりファーム」の青木瑠璃さんが、日々の奮闘と収穫の喜びを伝える連載コラム。
ありがとうと言われる回数と心の健康指数には、明らかな因果関係があるのではないかという推論ができましたのでお知らせいたします。
認知症の方とともに竹林を整備して感じたことは、認知症になっても、何か他者の役に立ちたい、ありがとうと言われたい、ということがわかりました。「ありがとう」と言われることで、明らかに笑顔になり、症状が改善して意欲が出てくるのがわかります。
そこには、お金では買えない価値があることもわかりました。
そしてこれは、人間一般に当てはまるのではないかと思いました。もしかしてあなたが、罵倒され、評価されず、ありがとうと言ってもらえない仕事をしているなら、迷わず転職することをお勧めします。なぜなら、私がこれまでリサーチしてきた認知症の方のお話では、「ノルマがきつく苦しい仕事をしていました」、「楽しかったことより、辛いことのが多く責任が重かったです」とお話しされる方が多いです。
認知症になる前に、精神疾患になってしまう可能性もあります。
私のようないい加減、お金より楽しく暮らすのが大切、の人に言われたくはないかもしれませんが、自分を追い込むような仕事が、将来認知症になるリスクがあるという可能性が、私がお話しした方々の経験から見えてきました。
最近は、私の畑に、「農業をしたい」という方が複数訪れるようになりました。その中で、うまくいきそうな方、大変そうだと思われる方、その分岐点は、「今の自分を変えられるか?」という点でした。
最近来られた、20代の女性は、おばあちやんの畑を継ぐんだ、私がやるしかない、と、楽しそうでした。
その前に来られた、40代の男性は、奥さんの同意が得られていないし、どうしようかな、近所に畑が借りられたらいいんだけれど、と前向きではありませんでした。
みなさまは、どちらの方が上手くいくと思いますか?
私は前者の女性のが上手くいくと信じています。
日々の仕事の70パーセントが楽しいな、ありがとうと言われるなと思っていたら、必ずその仕事は上手くいくでしょう。
こんな立派な会社に入ったのだからとか、両親が期待しているからとか、そう言ったしがらみは、素の自分には関係のないことです。もし、悩んでいるのなら、違う自分でもこの世に存在できて楽しめるということに気づいて欲しいです。
案外と、考え方をシフトするとみんな自由で、だけど自己責任で、今はしがらみは色々あるかもしれませんが、精神的にまいってしまうくらいなら、まだ選択肢はたくさんあるということを伝えたいです。
「私はまだ大丈夫」でも、もし困ったら畑に来て相談してくださいね。
野菜は、天候が良くなり、元気に育っています。小松菜、ネギ他順調です!
写真は、最新の旬の野菜セットです。(里芋、菊芋、万願寺甘長唐辛子、イタリアンパセリ、セロリ、小松菜、長ネギ、他)
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*竹林の整備に興味がある方、認知症当事者、ご家族、引きこもりの方、ボランティアでお手伝いいただける方も募集していますHATARAKU認知症ネットワーク町田 (090-3437-8123) FACEBOOKで検索できます。活動日をお知らせしています。水曜、木曜など 午前10:00~午後2:00 活動しています。ぜひご参加ください!!!
*畑の草取りなど、お手伝いいただける方を募集します!
無農薬野菜の作り方がわかります。上記電話または、ooruri-farm@bl-planet.com までお知らせください!