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ここにはたしか!
♯023 町田焙煎珈琲ヒルズ珈房、よっちゃん店、サントピアビル

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町田在住のライター&編集者の多田洋一さんが、「町田のちょっと懐かしい」を訪れ、今はなき店や出来事に思いをはせる、ゆるノスタルジー系連載。

♯023 町田焙煎珈琲ヒルズ珈房、よっちゃん店、サントピアビル

こんにちは、多田洋一です。本に関わる仕事をしていて、町田市在住。さて、前回は山下達郎のことを書いていて竹内まりやにも触れましたが、じつはいまYouTubeでたいへんなことが起きてて、なんと、まりや嬢の「プラスティック・ラブ」という曲が公開1年ちょっとで23,612,573回(11/29時点)も再生されているのです。コメント欄はほぼ英語でして、つまり世界的にヒットしてるという、ピコ太郎(もう懐かしいw)的な人気。これ、Future Funkという音楽ムーブメントの流れで火がついたようなんですが、とにかく伊藤広規(ベース)&青山純(ドラム)のグルーヴが心地好いので、未聴の方はぜひぜひ。あっ、ギターも素敵で、これは夫君。

原町田の繁華街が続いたので、ちょっと、本町田~玉川学園方面へと。写っているバス停は神奈中「市立博物館前」でして、ここは以前は「遺跡公園前」という名称じゃなかったんじゃろうか、とも。もう少し藤の台団地方面に向かったところにある和菓子店「蛸八」の草餅、私は大好物です。話戻って、バス停の鶴川街道を挟んだ向かいには、いまは「町田焙煎珈琲ヒルズ珈房」が。数年前までは「アトリエ・ドゥ・ミウ」というケーキ屋さんでしたが、もっとむかしにはサイフォンでコーヒーを淹れてくれる喫茶店があったはず。スペースインベーダーの<名古屋撃ち>をここでマスターしたんで、1980年前後だと思うけど...店名を失念してしまって悲しい。とても感じのよいご夫婦のお店で、友人のA君と「自分はなぜ生まれてきたのか」みたいな青臭い長話で居続けても、そっとしておいてくれたなぁ(感謝!)。

ええと、「市立博物館前」のもうひとつ菅原神社寄りのバス停が「養運寺」で、寺に入っていく道がむかしはメインストリート(農道)だったはず。「久美堂本町田店」のある日向台交差点は比較的新しい(本町田団地ができて三叉路になり、その後、日向台が開発されて第三小学校に向かう道もできた)、という記憶...私の三小への通学路は養運寺沿いで、遊び場だった日向台(←という後付けっぽい清涼感のある名称もなかった農地跡)の風景は、まさにドラえもんで描かれている「土管が積んである空き地」でした。そして、また話が前後しますが<寺に入っていく道>と鶴川街道との交差点...ここは、少し前だと動物病院があって、その前は「DaDa」というスパゲティ店があったはず(いままさに道路拡張工事中で建物自体がなくなってしまいましたが)...さらに記憶を遡ると、養運寺の並び(鶴川街道寄りの角)には「町田ケンネル」というペットショップというかペットホテルというか、みたいなのがあって、ここの網越しに大量の犬がしょっちゅう吠えていたことを覚えています。でっ、その斜向かいにあったのが通称「よっちゃん店」。なんで「よっちゃん」なのかわからないけれど、おもちゃや駄菓子やジュースを売ってて、昭和のこどもの憩いの場でした。

さて。話がだいぶ迂回しましたが、この写真を掲載して、このインパクトのあるプロヴァンス風(!?)の建物に触れないわけにはいきません。私の記憶だと、<名古屋撃ち>に夢中だったころの少し後に突然できたような...とにかく新築の頃から超・存在感。周囲ののどかな風景を一変させてしまいました。なんか、スーパーや学校があった気もするんだけれども、とネット検索して、2ちゃんねる<まちBBS>の過去ログなんかを読んでいると「一時はパートナー24というコンビニだった」など、情報がちらほら。でもさらにいろいろ検索していくと「あのビルについて語ってはいけない」「廃墟好きに人気」「オカルト系掲示板で話題」みたいなのも出てきちゃって、もう謎は謎のままでいいや、と撤退しました。はっきりしているのは「サントピアビル」という建物で、現在進行形で賃貸情報も見つかるので、廃墟ではありません。今回撮影のためひさしぶりに近づいてみて、たしか中を通り抜けて上の坂道に出られたんだけど、とキョロキョロしたんですが、いまは、それはできないみたいです。さて。果たして語ってよかったのかどうか。。。

【プロフィール】
多田洋一(ただ・よういち)
フリーランスのライター&編集者。雑誌での取材や映画/テレビドラマのノベライズ等。2010年より年1回、個人主宰の文芸創作誌「ウィッチンケア」を発行。第10号は2019年4月1日に発行予定!
http://witchenkare.blogspot.com/