文教地区・淵野辺にあるちょっと変わった食堂。入りやすそうでいて、鍵がかかっていてトビラが開かない。なぜ、こんな場所が誕生したか?「まちの不動産屋さん」2代目が、ここを舞台に巻き起こる人間模様を語る連載コラム。
淵野辺で創業42年となる不動産屋の二代目、池田峰です。日本で一番「味どう?」と聞いている不動産屋です。当社、東郊住宅社が運営する入居者向け食堂「トーコーキッチン」にまつわるエトセトラをお話しさせていただきます。
ある日、こんなつぶやきを見つけました。
達成感に満ち溢れた様子がひしひしと伝わってきます。
彼女はいったいどうしたというのでしょうか?
トーコーキッチンはSNSを利用して、1日2回、朝ごはんと昼・夜ごはんとなる日替わり定食のメニューを写真と共に発信しています。入居者のみなさんは事前にそれを確認して、食べたいときに食べたいものを食べに来店し、食べた分だけその都度支払います。
煩わしい来店予約や食事料金の事前一括払いは一切不要。毎食があなた次第のフリースタイル制です。やはり「食べる/食べない」「好き/嫌い」に関わらず課金となるのは不経済ですし、何より束縛されるのは嫌だとボク自身が思うからです。だから毎食が真剣勝負です。
そこで、先ほどのつぶやきです。
2016年5月27日。オープン当初から不動の人気No.1メニューに君臨し続けるトーコーキッチン特製ふわとろオムライス。その評判を耳にしてからというもの、是が非でも味わいたかった噂のオムライス。毎日欠かさずTwitterをチェックし、ようやく辿り着けた万感の思いを誰かに伝えたい願望がついに極限まで達し、そして、世の中に向けてつぶやいたのです。
それを見つけたボクは、すぐさま彼女にこう返信しました。
「ご期待に添えることはできましたか? ふわとろ感をしっかり楽しんでもらえるよう、オーダーが入ってから一つひとつ丁寧に調理するので、オムライスの日のスタッフの腕は毎回パンパンになるんですが、このつぶやきを励みに、スタッフ一同、これからもますます腕をパンパンにして頑張ろうと決意を新たにしました。うれしいつぶやきに感謝です!」
その後も毎日欠かさずTwitterをチェックしてくれた彼女。オムライス以外にもお気に入りのメニューを次々と増やし、トーコーキッチンの大切な常連さんとなってくれたのでした。
そこで、今回はトーコーキッチンのSNSアカウントをご紹介させていただきます。
■Facebook https://www.facebook.com/TokoKitchenFuchinobe
■Twitter https://twitter.com/toko_kitchen
■Instagram https://www.instagram.com/toko_kitchen/
ところで、おそらくみなさんが最も気になっているであろうトーコーキッチンの価格設定。朝食が100円、昼・夜の日替わり定食が500円という金額で儲けは出ているのでしょうか? やはり、そのぶん家賃に上乗せされているのでしょうか?
答えは「ノー」です。
実は、そこにトーコーキッチンの利便性向上を第一としたわたしたちの更なる思いがあるのです。
でも、それはまた別のお話。