有機栽培に取り組む日本の農家は0.4%と、ヨーロッパ(40%以上)に較べて圧倒的に少ない。町田市小山町で、遊休農地を活用した無農薬野菜の栽培に取り組む「おおるりファーム」の青木瑠璃さんが、日々の奮闘と収穫の喜びを伝える連載コラム。
みんながもっと無農薬で栽培し、流通したら、無農薬の野菜の価格が安くなり、より多くの人が食べられるようになるのではないかという話は、実は40年ほど前からありました。なぜ、40数年経っても、有機・無農薬の栽培は拡大しなかったのか?(以下「無農薬」と省略)日本の野菜の事情とともに考えてみたいと思います。
「大地を守る会」の設立は、1975年 約40年前です。このころ、日本の食卓で「農薬は危ない、農薬無しの、または減農薬の野菜を子供に食べさせたい」というムーブメントがありました。「大地を守る会」もそうした世の中の流れに乗り、無農薬の野菜を、宅配により消費者に届けることを理念に設立されました。それから幾年月、今はオイシックスと経営統合して、減農薬?の野菜を販売しています。(一部無農薬)
なぜ、無農薬の野菜だけ販売していては立ち行かなくなったのかと言うと、無農薬の野菜を生産する農家が、40数年前からほとんど増えていないからです。今現在、有機栽培農家の日本での割合は「0.5パーセント」です。私がこの仕事、農薬・化学肥料の野菜の販売を始めてから、たくさんの人に会い、意見を聞きましたが、日本の農業は40年前から、変わっていない、あるいは後退していると感じています。なぜ、後退しているのかというと、ほうれん草ほか、野菜の残留農薬基準を国際的な基準に反して緩和しているからです。
お話が難しくなり、私がこの話をするとたぶん止まらないので、この辺で本題に入りたいと思います。
無農薬の野菜がなぜ高いのかというと、生産効率として計算すると分かりやすいです。畑が野菜工場だと仮定して、一例として「ほうれん草」を生産するとします。無農薬(化学肥料不使用)の場合には、まず2倍の生産期間がかかります。それから、半分が虫に食べられた(私の畑ではここまでひどくはありませんが、野菜によりあります)としたら、ひと束 150円のほうれん草は、150円×畑の占有期間2×虫に食べられた損失2=600円で販売しなくては採算が合わないことになってしまいます。
ですので、無農薬の野菜は高いのです。そうして、ひと束600円でほうれん草を買ってくれる消費者はどこにもいませんので、無農薬で栽培すると一般の農家より収入が低くなってしまいます。
以上が私が分析した日本の無農薬の栽培が、40年間増えなかった一番の理由ではないかと考えています。それで、、どうしようかというのは、困りましたね!「600円でほうれん草買いますか、それとも農薬あきらめますか?」私も生産しているから食べるけど、買わないね!!
解決策はあるのか?次回までに考えておきたいと思います。そういう風に考えると、おおるりファームの野菜セットは格安ですよ!!
写真は、6月の野菜セットです。
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