文教地区・淵野辺にあるちょっと変わった食堂。入りやすそうでいて、鍵がかかっていてトビラが開かない。なぜ、こんな場所が誕生したか?「まちの不動産屋さん」2代目が、ここを舞台に巻き起こる人間模様を語る連載コラム。
#044「わあ、いいなあ。息子たちが相模原に進学なら、ここが良いな。」
淵野辺で創業46年となる不動産屋の二代目、池田峰です。日本で一番「味どう?」と聞いている不動産屋です。当社、東郊住宅社が運営する入居者向け食堂「トーコーキッチン」にまつわるエトセトラをお話しさせていただきます。
ある日、こんなつぶやきを見つけました。
関心を高く持ってくださっている様子がひしひしと伝わってきます。彼女はいったいどうしたというのでしょうか?
突然ですが、クイズです。次に挙げる学校の共通点はなんでしょうか?
青山学院大学、麻布大学、和泉短期大学、桜美林大学、神奈川大学、神奈川工科大学、河合塾、北里大学、相模女子大学/短期大学部、自由が丘産能短期大学、女子美術大学、昭和女子大学、専修大学、多摩美術大学、中央大学、東海大学、東京家政学院大学、東京工科大学、東京工業大学、東京都立大学、東放学園音響専門学校、東洋大学、東洋英和女学院大学、日本工学院八王子専門学校、日本体育大学、法政大学、明星大学、山野美容芸術短期大学、横浜市立大学、横浜歯科医療専門学校、横浜美術大学、YMCA健康福祉専門学校(五十音順)
クイズの途中ですが、ここで一旦、先ほどのつぶやきです
2022年1月13日。「新しい価値観や気づき」を提供してくれることから人気のWEBメディア「TABI LABO」でトーコーキッチンが紹介された日のことです。近い将来、大学に進学する息子さんがいらっしゃるだろう彼女。その巣立ちを前に、相模原の不動産屋が運営する入居者向け食堂の存在を知り、良いサービスだと思ってくださったのでしょう。母親の心の声を吐露したい願望がついに極限まで達し、そして、世の中に向けてつぶやいたのです。
それを見つけたボクは、すぐさま彼女にこう返信しました。「学校が相模原じゃなくてもぜひぜひ。淵野辺でお待ちしてます!」
それでは、クイズの正解発表です。
正解は……「東郊住宅社の管理物件入居者が淵野辺から通う学校」でした。
実は、トーコーキッチン運営開始以降、「淵野辺に住んで通う学校」は「淵野辺にある学校」に限らなくなっています。運営前、わたしたちも当然のように「淵野辺に住んで、淵野辺にある学校へ通う」入居者のみなさんが喜んでくれている顔を思い浮かべていました。しかし、実際に運営を開始して月日が経つにつれ、どんどんとその通学圏が広がっていったのです。
ちなみに、以下はクイズで出題した学校の最寄り駅名です。改めてこうして書き出してみると、「淵野辺に住んで通学する」ことを選択してくれたありがたみが増すばかりです。
淵野辺、矢部、橋本、相原、八王子みなみ野、八王子、南大沢、中央大学・明星大学、町田、向ヶ丘遊園、相模大野、本厚木、東海大学前、横浜、白楽、鶴見、すずかけ台、青葉台、桜新町、三軒茶屋、表参道、渋谷、自由が丘、白山、新大久保、西新宿五丁目
ところで、トーコーキッチンはどんな点を魅力に感じていただけているのでしょうか? やっぱり何はともあれ、朝食100円・昼夕食500円というお得な価格設定でしょうか?
答えは「ノー」です。
実は、そこにわたしたちがトーコーキッチンにかける特別な想いがあるのです。でも、それはまた別のお話。