有機栽培に取り組む日本の農家は0.4%と、ヨーロッパ(40%以上)に較べて圧倒的に少ない。町田市小山町で、遊休農地を活用した無農薬野菜の栽培に取り組む「おおるりファーム」の青木瑠璃さんが、日々の奮闘と収穫の喜びを伝える連載コラム。
先日、小野路と小山田の未来を考えるドリームミーティング(町田市北部丘陵課主催)に行ってきました。私は小山田の回に参加し、そこでまた楽しい方に出会いました。鶴見川源流の近くにお住いのおじ様です。おじ様いわく「竹林や山林は、本当は宝の山なんだよね。だけど後継者がいないまま放置されているんだ。だから誰かやる人がいれば、竹は資材になるし、山からはシイタケなどの原木を採ってきて加工すればいいだろう?ただ、後継者がいないだけなんだ。」
にわかには信じがたい話かもしれませんが、私はおじ様の、ここ小山田の地に何代も住んでいるということと迫力あるお話に、すっかり魅了されてしまいました。現在私は、竹林を整備することから若年性認知症の方の収入の一端を担うことを目指す事業を進めています。タケノコはお金になるのは確かですが、その他のことでなんとかお金に変えられないだろうかと考えていたところに、また助けてくれそうな方が現れました。
私の事業の法則というものがありまして、向こうから来てくださるものは拒まない、私から多くを求めない、望まない、というのは、経験から導き出されたものです。どんなに辛いアピールをしてもうまくいかない時は、どこまでもうまく行きません。反対に、向こうからふと一本の電話が来て、それから大変にうまく行くことが多いのです。
これから、認知症の方の支援をすることになったのも、まさに一本の電話からでした。この事業はボランティアなので儲かるような話ではありません。なのに、なぜやるのかといえば、向こうから来てくださったことから楽しいことがたくさん生まれるの法則からです。かわいそうだから、だけでしたら地球はたくさんのかわいそうな人がいて、でも私が出来ることなどほとんどありません。
ただ、気をつけていただきたいのは、電話がきたらなんでも、、というわけではありませんので変わった勧誘の電話には皆様騙されませんよう、お願いいたします。
竹林の整備事業、始めるにあたってはまだまだたくさんのハードルがありそうですが、私は楽しみでワクワクしています。
●野菜の高騰につきまして
おおるりファームでは、現在畑は雪に埋まっていて、今雪をよけてしまうと氷点下の気温で野菜が凍ってしまうそうなので野菜の出荷を見合わせています。他の方の畑でも同じような状況です。2月には回復するかもしれないとの無責任な報道がありますが、たとえ雪が溶けても一部の野菜はは凍ってしまったので私の予想では高値が続くでしょう。今日は、飢饉に強い野菜として江戸幕府も推奨していた「のらぼう菜」が凍結により枯れているのを見ました。春の収穫は見込めないでしょう。48年ぶりの寒さ、干ばつ、長雨と日照不足、野菜の生産には難しい気候が多くなってきました。
※写真は子供達に人気の竹の工作の一部です
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*小野路・小山田ドリームミーティングは来月も開催されます。参加ご希望の方は、回覧板をご覧になるか、または北部丘陵課までお問い合わせください。
*ポケットマルシェにて販売中 【検索】ポケットマルシェ →青木 瑠璃
こちら、青木 瑠璃で検索していただいた方が簡単に見つかりますことに、最近気づきました。(現在、積雪のため、出荷は来週以降の予定です)