首都圏では173年ぶりの金環日食まであと6日。世紀の天文ショーに向けて相模原市は5月21日、市内75 の全公立・私立小学校で登校時間を前倒しして観察会を実施する。
各小学校の校庭などを会場に行う観察会には児童・教職員合わせて約4万人が参加予定。小惑星探査機「はやぶさ」を管制し、「はやぶさ2」の開発を進めるJAXA相模原キャンパスの職員が、金環日食の仕組みや観察時の注意事項などをレクチャーすると共に子どもの好奇心にその場で応える。
観察に使うスコープは児童それぞれが手作りする。台紙には公開中の映画「宇宙兄弟」とのコラボレーションで、原作者の小山宙哉さんから児童へのメッセージが記載される。「同じ時間、同じ空に思いをはせる仲間として、南波兄弟のように宇宙に対する熱い思いを持って成長してほしい、そんなメッセージを受け取った子どもたちが、8万の瞳で世紀の天体ショーに臨む」と広報担当者。
子ども向け鑑賞会のほか、JAXA相模原キャンパス(中央区由野台3)では同21日に観望会を実施するほか、Ustreamでライブ中継予定。時間は7時~8時。
久美堂書店(町田市原町田6)は、観測用眼鏡付きの雑誌約300冊と観測用眼鏡約1000個を入荷したところ、「予想以上」(同書店の藤田さん)に売れているという。「眼鏡単体は残り200個ほど。今日も雨にもかかわらず問い合わせが多い。毎日50個は売れている。在庫限りなのでお早めにお求めいただければ」とも。