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町田で遠藤周作「侍」展-「人生の同伴者」テーマに

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 遠藤周作の小説「侍」を中心に「人生の同伴者」を描いた作品世界を紹介する展覧会が1月18日から、町田市民文学館ことばらんど(町田市原町田4、TEL 042-739-3420)で開かれる。

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 「侍」は主人公の下級武士が藩主の命令により、通訳兼案内人の宣教師に伴われて異国への長い旅へたち、日本に戻ってくるまでの過程を描いた作品。仙台藩主・伊達政宗の命を受け慶長遣欧使節団の副使としてヨーロッパに渡航し、スペインで洗礼を受けた支倉常長をモデルとしている。純文学書き下ろし作品として1980年刊行。野間文芸賞を受賞した。

 遠藤さんは25年以上に渡って町田市玉川学園に居住。同文学館開館のきっかけをつくった。2度目の個展となる今回は、創作ノートや草稿のほか、初公開となる「男と九官鳥」直筆原稿や旧蔵書などの資料約200点で、史実とフィクションのはざまに込められた思いと「同伴者」の存在を見いだすまでの道筋をひも解く。

 「遠藤文学を通して、宗教の枠を超え誰もが共感できる『人生の同伴者』の存在を、一人ひとりが自らの人生に重ね合わせて感じていただければ」と同館学芸員。

 関連イベントとして、エッセイストの斎藤由香さん、日本文学研究者のヴァン・C・ゲッセルさんの講演会、俳優・石坂浩二さんの朗読会と同展監修者との対談、小説「わたしが・棄てた・女」を舞台化した音楽座ミュージカルの稽古見学などを予定する。

 観覧時間は10時~17時。月曜・第2木曜休館。観覧料は、一般400円、65歳以上・大学生200円、高校生以下は無料(1月18日、2月23日、3月23日は入場無料)。講演会や朗読会などは事前申し込みが必要。3月23日まで。

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