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相模原市、リニア開業に合わせた戦略的都市づくりへ-意見公募開始

相模原市広域交流拠点基本計画案「相模原駅前土地利用ゾーニング図」

相模原市広域交流拠点基本計画案「相模原駅前土地利用ゾーニング図」

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 相模原市は3月17日、橋本駅・相模原駅周辺エリアの都市戦略と整備方針に関する意見公募(パブリックコメント)を開始した。

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 リニア中央新幹線の駅設置や小田急多摩線の延伸、圏央道の開通、相模総合補給廠(しょう)の一部返還などの大型案件のポテンシャルを生かして、首都圏南西部の玄関口としての役割を果たすため、市では橋本・相模原両駅周辺を核とする広域交流拠点のまちづくりに取り組んでいる。

 今回の意見公募は、総合的な視点に立った都市政策を推進する「広域交流拠点都市推進戦略」と同戦略の具体的な整備方針を示した「広域交流拠点基本計画」の2案。

 戦略案では、「未来を拓く さがみはら新都心」を理念に、「広域交通網を生かしたアジア・世界のゲートウェーとしての情報・人材・文化の交流、集積」「本市全体、首都圏南西部全体の持続的な成長の源泉」「社会経済情勢の変化に対応した暮らしやすく先進的な市街地の形成」を将来像とする。

 基本計画案では、橋本駅と相模原駅の周辺まちづくり方針などを示した。橋本駅周辺地区では、リニア駅との近接性を生かし、産業交流拠点とイノベーション拠点としての機能集積を図る。

 相模原駅周辺地区では、補給廠の一部返還予定地を生かした新市街地の形成、共同使用区域のオープンスペースを活用したスポーツレクリエーションや広域防災拠点としてのまちづくりを進める。行政機関の最寄り駅であることや小田急多摩線の延伸構想を踏まえ、さらなる公的機能や業務機能を集積するほか、コンベンション機能や新産業の支援機能、スポーツ・アートなどの文化交流機能の集積も図る。

 市は今後策定する整備計画で具体的なスケジュールを検討する。想定スケジュールでは、リニア中央新幹線「品川~名古屋市間」が開業する2027年に小田急多摩線延伸、橋本駅・相模原駅周辺地区のまち開きを実現する。全線開通する2045年に向けて、両駅縁辺部の市街地整備や都市機能の集約化、広域交通ネットワークのさらなる充実などに取り組む。

 意見公募の期間は4月16日まで。案は市ホームページのほか、広域交流拠点推進課、各区役所・総合事務所の行政資料コーナー、図書館などで閲覧できる。

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