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町田の文学館で「1ねん1くみ」展-子どもの成長する姿を描く

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 子どもたちのの伸び伸びとした姿を描いた物語「1ねん1くみ」の世界を紹介する展覧会が現在、町田市民文学館ことばらんど(町田市原町田4、TEL 042-739-3420)で開かれている。

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 同物語は1984(昭和59)年から25年にわたって刊行され、子どもたちの共感を得て長く読み継がれてきた。全25作を数える同シリーズは、元気でわんぱくな「くろさわくん」と、気が弱くて泣き虫の「ぼく」の友情を中心に、遊びやけんか、勉強を通して、ぶつかり合いながら相手を理解し心を通わせていく「1ねん1くみ」の仲間たちの成長を描いている。

 作者の後藤竜二さん(1943~2010)は野間児童文芸推奨作品賞など数々の賞を受賞。町田市には1970(昭和45)年から約2年間暮らしている。挿絵を手掛けた長谷川知子さんは「ひつじぐものむこうに」(あまんきみこ作)で第26回サンケイ児童出版文化賞を受賞。1980(昭和55)年から町田市在住。

 同展では、「1ねん1くみ」の名場面の原画を展示するとともに、後藤さんと長谷川さんのこれまでの作品も併せて紹介。関連企画として、おもちゃやカルタづくり、自然観察と句会、下水処理場の社会科見学、メンコやこまなど昔あそび体験などのワークショップ、アニメ上映会、長谷川さんの講演会などを予定する。

 「後藤さんは、ありふれた日常の中で現実を生き抜く力を獲得しようともがく等身大の子どもを描き出し、子どもたちに勇気や希望を与えてきた。長谷川さんは、躍動感あふれる筆致(ひっち)と生き生きとした色使いによって、子どもの目に映る世界を描き出している」と企画担当者。

 「わんぱく真っ盛りの小学生の皆さんはもちろん、ご家族一緒に物語の世界を楽しんでいただければ」とも。

 観覧時間は10時~17時。月曜・第2木曜休館。観覧無料。9月21日まで。ワークショップは同館まで電話で申し込む。

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