町田市立国際版画美術館(町田市原町田4、TEL 042-726-2771)は10月25日・26日、3Dプリンタによるアート作品制作の試みを紹介する「デジタル・インターコネクション展」を開催する。
今回が12回目。デジタルデータを実際の「物質」として個人が作り出すことを可能とする、3Dプリンタをはじめとする様々なデジタル工作機械がアートに及ぼす影響を講演、プレゼンテーション、3Dデータの制作体験を通じて明らかにすることが目的。
3Dスキャナを使って身近な事物のデータを読み取り、ダダイズムやノイズ・ミュージックのように組み合わせることで、「現実世界を再構成するアート作品が主要なものとなるのでは」という可能性を探る。
25日は、多摩美術大学メディア芸術コースの久保田晃弘教授による基調講演「デジタル・オブジェクトにおける意味とノイズ」のほか、iPadを用いた3Dアートのデモンストレーションを行い、参加者らが実際に制作体験をする。26日は制作物の講評会などを予定。
「ビジネスや日常生活に回収されてしまいつつある3Dプリンタなどへの、アートの視点からの斬新なアプローチは、新しい時代の物づくりの意味を考え直す機会を与えてくれるのではないでないか」と企画担当者。
開催時間はプログラムによって異なる。関連企画として、学生作品を紹介する「学生メディア・アート展」を11月15日~24日に開催する。開催時間は10時~17時。入場無料。