J3リーグ第17節が6月22日、Shonan BMW スタジアム平塚で行われ、FC町田ゼルビアは福島ユナイテッドFCに1対1で引き分けた。
福島が事業提携する湘南ベルマーレのホームスタジアムでのJ3初公式戦。町田にとってはアウェーだが近隣開催とあって、大勢のサポーターが応援に駆けつけた。スタジアム周辺では、湘南と福島の名産品を販売。3チームのブースが軒を並べた。
3位の町田は前節、首位のレノファ山口FCにアウェーで勝利。上位チームに連勝した勢いのまま6位の福島を攻守で圧倒し、試合の主導権を握る。しかし堅い守りを崩せずに後半、カウンターから失点してしまう。
パスワークでチャンスをつくれない町田は遠目からシュートを放つも、福島の守備に阻まれて得点には至らず。打つ手のなくなった終盤、相馬直樹監督は長身のFW戸島章を投入。ロングボールをゴール前に送り込むパワープレーで攻勢をかける。すると89分、ロングボールから最後はFW鈴木孝司がボレーシュート。土壇場で同点に追いつき、辛くも勝ち点1を手にした。
「山口、長野に勝ちながら、下の順位のチームに勝ちきれない」と相馬監督。「選手と乗り越えないと優勝、昇格には繋がらない。まだまだ力不足」と反省の弁。
福島側の応援席には湘南サポーターの姿も見られた。「嬉しく思う」と福島の栗原圭介監督。「クラブ、地域、サポーターのつながりが広がり、有意義な試みになる」と話す。
本節、2位のAC長野パルセイロがグルージャ盛岡に敗戦。4位のSC相模原はブラウブリッツ秋田に快勝し、勝ち点で町田に並んだ。上位の順位に変動はなかった。
町田の次のホームゲームは6月28日、Y.S.C.C.横浜と対戦する。