若い女性や外国人をターゲットにした着物ビジネスに桜美林大学の女子学生が取り組んでいる。
桁や丈が短く安価なリサイクル着物を現代風にアレンジし、手持ちの洋服などと合わせてカジュアルに着こなす「平成小袖」を提案。帯とのセットを3,000円で販売する。
プロジェクトの中心は、祖母の影響で着物が好きになったという角田遥奈さん(ビジネスマネジメント学群3年)。所属ゼミで外部講師を務めた、リサイクル着物店を全国展開する「東京山喜」(江戸川区)の中村健一社長の協力を得て、「平成小袖」を販売するプロジェクトを実現した。
「若い女性は着物に対して、『着方がわからない』『値段が高い』というイメージを持っている。平成小袖は『簡単に着こなせて、安い』ことが特長。小袖は、ドラマにもなった信長協奏曲の登場人物の格好。若い女性なら、かわいく着こなすことができ、着物の普及につながるはず」と角田さん。
109町田の着物店「Tokyo135°」で現在、同社社員のサポートを受けながら店舗を運営している。4月~8月の5カ月間は「きものや じゃぽん」に改名し、角田さんら有志が「独立運営」する予定。歩合制の報酬でビジネスの現場を体験するほか、新入生や留学生向けのイベントも計画中という。
「初めての接客体験で、やりがいを感じている。ターゲットより年齢層が上の方にも買っていただいた」と角田さん。「着付けの師範になるための勉強もしている。卒業後はオリンピックを狙って外国人向けの着物ビジネスを立ち上げたい」と将来を見据える。