NPO法人「ジャパンワイルドライフセンター(JWC)」(町田市森野1、TEL 042-710-5590)は7月4日、「野生動物保護に最も貢献している日本の企業」としてリコーにベストカンパニー賞を授与したと発表した。
JWCは3月、日本企業の野生動物保護の取り組み状況を世界に向けてアピールすることを目的に、日本経済新聞が選出している「日本のトップ企業100社」を対象にアンケートを実施。回答数は23社。「実際に野生動物の保護活動をしっかりと実施している企業はごく少数だった」(JWC)。
リコーは、子どもに自然環境保全や生物多様性保全を分かりやすく教える「Ecotoday(エコトゥデイ)」ホームページのほか、オランウータンやアジアゾウなどが生息できる熱帯林の回復活動や、日陰で育つカカオを利用した持続的森林農業によるマルミミゾウやダイアナモンキーが住む天然林の回復活動などを実施。「取り組み姿勢が際立っていた。選出に当たったJWC理事の満場一致でベストカンパニーに推挙した」(JWC)。奨励賞は大成建設。「今後の活躍に期待」(同)。
JWCでは、表彰企業のインタビュー記事を野生動物グラビア誌「Wildlife View」に掲載する予定。来年度からは経営規模に関わらず、全国の会社に広くエントリーを呼びかけていくという。
JWCは獣医師で野生動物の専門家でもある、のづた動物病院(野津田町)の佐草一優院長が野生動物の保護を目的として1990年に設立した野生動物保護団体。世界の野生動物保護団体への支援活動や野生動物観察会の主催、日本人のリサーチャーやボランティアの現地派遣、特定動物保護プロジェクトの推進などの活動を行っている。
ジャパンワイルドライフセンター(JWC)シーラカンスの冷凍標本を解剖へ-東工大すずかけ台キャンパス(町田経済新聞)ケニアの野生動物をとらえたチャリティー写真展-自由が丘のギャラリーで(自由が丘経済新聞)