南町田のモンベル グランベリーモール店(町田市鶴間3)で現在、町田出身の若手写真家、佐藤大史さんの個展「廻っている」が開かれている。
佐藤さんは1985年生まれ。町田市出身で現在は長野県安曇野市在住。日本大学芸術学部写真学科を卒業後、写真家・白川義員さんの助手を務め、2013年に独立。日常の中で「地球が廻っていること。全てのものがその形を変え続けていくこと」を人々に感じてもらうことをテーマに大自然や生き物を撮影し、発信することをライフワークにしている。
現在はアラスカやカナダなどの極北エリアをメインフィールドに制作に取り組んでいる。今回の個展は、アウトドアショップ「モンベル」のサロン10カ所を巡回。出身地での初披露となった。
単身、60キロ超の機材とキャンプ道具を持ってアラスカの内陸部に入り、2週間ほどかけて数回撮影したという写真からは、あふれる生命力と静謐(せいひつ)さの両方を感じることができる。
「グリズリーと鼻先で遭遇するなど、後から思い出すと生命の危険に遭遇したこともある」という佐藤さん。少年時代は山崎町で過ごし、自然に触れながら育ったという。普段はウェディングなどの商業写真を撮ったり、作品とポストカードを販売するなどして撮影に必要な資金を集める。「発信するには先立つものが必要」なため、営業活動にも力を入れていくと話す。
「日常から抜け出せるような世界に思いをはせる時間を過ごしていただければ」と佐藤さん。
開催時間は10時~20時。入場無料。6月26日まで。