町田・玉川学園に6月12日、空き家を活用したフリースペース「7丁目の名越さんち」(町田市玉川学園7)がオープンした。運営は地域住民で構成する任意団体「名越さんち世話人会」。
未接道で建て替えができない木造2階建ての家屋を固定資産税に相当する金額で借り受けた。利用スペースは、9畳と15畳の2部屋。テーブルやイス、簡易キッチンとトイレを備える。「建て替えで利用できなくなるコミュニティセンターの代替スペースとしての活用を見込んでいる」と世話人会メンバーの清瀬壯一は説明する。
玉川学園エリアは近年、高齢単身者の増加にともない広い一軒家が売り出されるケースがみられる。買い手は多く、放置された空き家が大きな問題になることはないものの、「空いたスペースを活用したい」という声があるという。
「玉川学園にはコミュニティー活動を支える市民団体がいくつか存在し、顔の見える関係がある。そのなかで、『空きスペースを貸したい』『子ども食堂を開きたい』「マーケットを開きたい』などのニーズが集まってくる」と清瀬さん。「ここで運営ノウハウを蓄積して、他地区へ展開できれば」とも。
「活動を通じて、気持ちよく住める、住んでよかったと思える街が維持できれば」と世話人メンバーは口をそろえる。利用料は1回(2~3時間)=500円。利用には予約が必要で、毎月第2月曜9時~10時に現地で受け付ける。