相模原市民ギャラリー(相模原市中央区相模原1)で現在、立体造形物の制作などを手掛ける「PAW(パウ)」(南区麻溝台)の仕事を紹介するミニ展示が開かれている。
パウは1985(昭和60)年設立。FRP(繊維強化プラスチック)を使った緻密(ちみつ)な立体造形物の制作を得意とし、作品は美術館や博物館、テーマパーク、商業施設などにレプリカやモニュメントとして設置されている。近年では、東日本大震災で唯一津波を耐え抜いた「奇跡の一本松」の保存プロジェクトに参加し、枝葉部分の復元を担当した。
会場では、奇跡の一本松レプリカと製作工程の紹介、人物や動物などの立体造形物、同社が主催する絵画・造形教室の作品などを展示する。
「身近なところにパウの作品は存在しているが、どこでどのように制作されているかを知っている人は多くないように思う。様々な形を360度表現するパウの世界、知られざる制作過程をご覧いただければ」(同館学芸員)。
開催時間は9時~20時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。水曜休館。入場無料。来年2月4日まで。