相模原市は12月7日、淵野辺駅南口の公共施設を鹿沼公園内(相模原市中央区鹿沼台2)に移転集約することなどを含むまちづくり計画案への意見公募(パブリックコメント)を開始した。
計画案によると、図書館や公民館などおおむね築40年以上が経過した6カ所の公共施設を集約・複合化し、中央図書館を中心とした複合施設として整備。駅前駐輪場も公園内に移設し、カフェや売店などの収益施設を取り入れることで地域のシンボルパークとして鹿沼公園の魅力を高めるという。
施設移転後の公共用地は売却などにより、民間活力を取り入れた駅前の賑わいを創出し、魅力的なまちづくりを誘導する。土地の売却費は複合施設や公園の整備に充てることで財政負担の軽減を図る。移転を機に、住民・商業者・事業者が主体となるエリアマネジメントの取り組みを支援し、南口と北口の周辺地域が連携して淵野辺エリアの継続的な活性化を目指すという。
複合施設などの整備費は約45億5,000万円。市が直接施設の整備などを行う従来型手法の場合、60年間のライフサイクルコストを含めて個別施設の建て替えよりも22億4,000万円の削減効果を見込む。
計画は今年度中に策定。事業手法を来年度に決定し、施設の供用開始は2022年度を予定する。
意見公募の期間は来年1月16日まで。案は市ホームページのほか、各行政資料コーナー、まちづくりセンター、図書館、公民館などで閲覧できる。