強い寒波の影響で町田市は1月12日早朝、氷点下2度を下回った。薬師池公園(町田市野津田町)では、自然がつくる氷のアートが現れた。
萬葉草花苑に植えられたシモバシラの株元には、限られた条件下で出現する「氷の花」が出現。
シモバシラはシソ科の多年草。冬になると茎は枯れるが、根が吸い上げた道管内の水が凍って茎から花びらのような氷柱(つらら)ができる。この日に現れた氷の花は約30コ。高さは最高で5センチ程度。条件がいいと10センチ近くになるという。
同苑内の手水鉢(ちょうずばち)には、植物の葉に飛び跳ねた水の雫がそのまま凍り、ガラス玉が連なったような不思議な造形が見られた。
同公園には、氷のアートを写真に収めようとする人が、厳しい寒さにも関わらず訪れている。