町田市民フォーラムで2月7日、「人を引きつける街の魅力」をテーマに据えたまちづくり講演会が開かれた。主催は町田市中心市街地活性化協議会。
登壇者は、2015年に調査レポート「Sensuous City[官能都市]」を発表したLIFULL HOME'S総研所長の島原万丈さん。同レポートは都市の魅力を計る尺度として、「共同体に属している」「機会がある」「食文化がある」など都市における人のアクティビティに基づいた指標を設定。全国134市区部を対象にインターネットによる居住者アンケート調査を行い、ランキング化している。
島原さんは同レポートに非掲載だった、町田市の「官能度」順位が134都市中86位、相模原市は同113位であることを示し、町田市について「真ん中より下。いい意味でバランスがいい、悪い意味で特徴がない」と評価。
近代都市計画に警鐘を鳴らし続けたジェイン・ジェイコブズさんの「魅力的な都市が備える4条件」を引用しながら、「都心とは違う戦いのフィールドに持ち込まなければならない。古い建物は賃料が安くてチャレンジができる。今の街を大事にしながら、特徴を出してほしい」と結んだ。