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町田で「浮世絵モダーン」展 巴水・深水・吉田博の代表作など300点

浮世絵モダーンの展示

浮世絵モダーンの展示

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 近代に制作・出版された日本版画を紹介する展覧会「浮世絵モダーン」が現在、町田市立国際版画美術館(町田市原町田4、TEL 042-726-2771)で開かれている。

浮世絵モダーンの展示作品

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 スティーブ・ジョブズの愛した川瀬巴水、歌川派浮世絵の正統を継いだ「美人画」が有名な伊藤深水、ダイアナ元妃を魅了した吉田博といった人気画家の代表作を一堂に集めた同展。同美術館が2005年に企画開催し、成立と展開の見取り図を示した「浮世絵モダーン」展の第二弾で、開館30周年の記念企画。

 浮世絵モダーンは、「浮世絵版画の復興」を目指して大正初期に登場し、1935(昭和10)年代まで制作・出版された「新版画」と称する伝統木版。

 同時代の芸術思潮と呼応しながら、女性たちの新しい風俗、明治以降にその魅力に気づかされた自然や都市の風景、新作歌舞伎や新派、新劇が普及した大正時代の歌舞伎俳優などを近代的感覚によって表した「現代美術」として、同時代の絵画や彫刻、創作版画などと同様に、時代の表現動向と密接に関係した。

 会期中、前・後期合わせて約300点、常時約230点を展示。女性・風景・役者・花鳥・自由なる創造の5章構成で、変遷と展開、画家・彫師・摺師らの「木版ならではの表現」を紹介する。

 開場時間は10時~17時(土曜・日曜・祝日は17時30分まで)。月曜休館(月曜が祝日の場合は開館、翌火曜休館)。観覧料は、一般=800円、大学・高校生・65歳以上=400円、中学生以下は無料。一部展示替えを5月22日に実施。6月17日まで。

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