小田急百貨店町田店が来春、百貨店ゾーンとテナントゾーンを組み合わせた新しい商業施設に生まれ変わる。
同店は1976年、小田急線第2位の乗降客数を誇る町田駅の駅ビル竣工と合わせて開業。来店客のライフスタイルやニーズの変化に合わせ、売り場改装やサービスを拡充してきた。大型リニューアルは13年ぶりで、2014年11月に全面改装を実施した地下1階食料品フロアと9階レストランフロアを除く全てが対象。
化粧品や雑貨をはじめ百貨店ならではの強みを生かした「百貨店ゾーン」と、百貨店にない商品カテゴリーを有し、集客が期待される「テナントゾーン」を新たに導入し組み合わせる。テナントの占める割合は現在の15%(レストラン含む)から、リニューアル後は40%に増える予定。
小田急百貨店広報担当の野田隆弘さんは「町田店は郊外型百貨店共通の課題である顧客の高齢化に対し、食料品売り場の改装やぷらっとテラスへの『アインズトルペ』の導入など、若年層やキャリア層に向けた施策に取り組んできた。まだ訴求が弱く百貨店の魅力を伝えきれていないことから、ターゲットを含めてMDを刷新し新規顧客の獲得に向け、このたび大型リニューアルを行うこととした」と説明する。
6月から順次改装工事を進め、今秋に第一弾をオープン、来春の開業予定。フロア構成などは決まり次第、公表するという。