町田を舞台にしたミュージカル「ホーム」の再演に向けて、音楽座ミュージカルは現在、芹が谷スタジオ(町田市原町田4)で稽古に励んでいる。
町田を舞台にしたミュージカル「ホーム」で主要な役を務める広田勇二さんと森彩香さん
同作品は、東京オリンピックが決定した昭和30年代から平成までを、血のつながらない一組の家族と学生運動に身を投じた恋人を通して描く物語。町田を舞台とする実話がベース。初演は1994年で当時、読売演劇大賞優秀男優賞、同優秀スタッフ賞を受賞している。
出演者の広田勇二さんは玉川大学芸術学科から劇団四季を経て同劇団に参加。数多くの作品で主要な役を務めてきたベテラン俳優は同作品について、「華やかなイメージとは裏腹のミュージカルだが、ドラマのすばらしさが凝縮されている。偏見を持たずに見てほしい」と説明する。
「稽古以外の時間でも脚本に見入っている。作品に注ぐエネルギーがすごい」(広田さん)という森彩香さんは、2年前の入団当初から主要な役を務める看板女優。「みなさんが大切にする故郷に重ねて見てもらいたい」と笑顔をみせる。
演出家を置かない独自の創作システム「ワームホールプロジェクト」を確立した同劇団。公演を1カ月前に控えた稽古場では、新演出の振り付けで団員が話し合いながら、一つひとつの動き方を確かめていた。
上演日時は、6月22日18時30分~、同23日13時~と18時~、24日13時~。料金は8,640円。会場は町田市民ホール(森野2)。