古今東西の多様な版画作品を紹介する企画「版画キングダム(王国)」展が現在、町田市立国際版画美術館(町田市原町田4、TEL 042-726-2771)で開かれている。
同美術館3万点超のコレクションから約180点をピックアップ。自然や旅、都市、恋といった10テーマで構成する展示を「王国」とみなし、地域や時代の異なる作品を織り交ぜて、鑑賞者を「時を越えて版画に表現された心の造形をたどる冒険」にいざなう。
会場には、ルーベンス、ゴヤ、歌川広重、月岡芳年、棟方志功、レジェ、ピカソ、草間彌生などの巨匠の作品に加えて、大学生の優秀作品や、「版画なのかと思うような」作品も展示する。
鑑賞ガイドの配布、展示解説で子どもでも楽しめるように工夫する。関連企画として、アートテラー・とに~さんの版画クイズ、赤ちゃんと一緒の鑑賞会、親子対象の美術館バックヤードツアーなどを予定する。
「版画キングダムを旅することで、『版』が紡いできた歴史と表現手法の多彩な魅力も楽しんでいただければ。きっとあなただけのお気に入りの一点が見つかるはず」(担当学芸員)。
開場時間は10時~17時(土曜・日曜・祝日は17時30分まで)。月曜休館(月曜が祝日の場合は開館、翌火曜休館)。観覧料は、一般=800円、大学・高校生・65歳以上=400円、中学生以下は無料。前後期で一部展示替えを行う。同じチケットで「インプリントまちだ展2018」も鑑賞できる。9月2日まで。