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町田で外道ライブ&トーク 45年前「伝説のライブ」裏話も

外道のライブ

外道のライブ

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 町田市生涯学習センター(町田市原町田6)で7月6日、ロックバンド「外道(げどう)」のライブイベント「外道町田参上!」が開かれた。主催は同学習センター。

外道座談会

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 外道は1973年にデビュー。同年、市民イベント「23万人の個展」に参加し、町田警察署脇に設けた特設ステージの爆音ライブでロックになじみがない市民の度肝を抜いた。その後、日本初のアメリカのロックフェス出演バンドとなり、ジェフ・ベックやニューヨーク・ドールズなどの日本公演で共演。1976年の町田「26万人の個展」のステージで突然、解散を発表した。その後、再開と休止を繰り返し、現在はオリジナルメンバーの加納秀人さん(ボーカル、ギター)、そうる透さん(ドラムス)、満園庄太郎さん(ベース)で活動。今年で結成45周年を迎えた。

 当時のファンはサーキット族(暴走族)の若者が多く、ライブには機動隊が出動するなどセンセーショナルな話題を提供。ジャーナリストの田原総一朗さんによるドキュメンタリーには、当時の町田の若者の姿とバンドとの関わりが記録されている。

 イベント第1部の座談会は、加納さん、地元で商店を営む大塚信彰さんが登壇。伝説のステージについて、加納さんは「イベント発案者に『自分のやりたいことをやればいい』と言われてコンサートをやることにした。まさかステージが警察横とは(笑)そこでやれば問題はきっと起こるだろうと思っていた」と明かす。

 「周りにおまわりさんがいっぱいいたので、「おわまりさん今日はノッてますか」と呼びかけていた(笑)近所から音がうるさいという苦情がいっぱいきたらしく、署長さんが出てきたので、ステージから用意していた花束を「ありがとうございます」と渡した。そうしたら「はい」と普通に受け取っていったので、そのままコンサートを続けた(笑)」

 ドラムの中野良一さんがコンサート後、「みんなタバコを拾って帰ってよ」と観客に呼びかけたところ、一斉に応じたというエピソードに、「意外ですよね。(中野さんは)一番の不良でしたからね(笑)」(加納さん)。バンドの由来やロックの興隆、沢田研二さんと萩原健一さんのバンド「PYG」との対バンの裏話なども披露した。

 「フェスタ町田などの現在の大規模イベントの原動力は『23万人の個展』だったと思う。あの時の『個の参加』という精神を持っている人が残っている。団体参加は結論がなかなか出ない。個が『やろう』といえば前に進む。今年は市制60周年。原町田大通りに規制をかけて、あそこでガッとやれればいい」(大塚さん)に対し、加納さんは「やらなければだめです。やりましょう。みんなで町田を盛り上げましょう」と即答。会場から大きな拍手が送られた。

 第2部のコンサートでは、「ビュン・ビュン」「香り」など16曲を熱演。大きな盛り上がりを見せていた

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