タッチラグビーW杯で日本代表が男女ともに初めて銅メダルを獲得した。
男子チームの奈良秀明キャプテン、女子チームの政木江瑠キャプテン
4年に一度開かれる同大会。1999年に始まり、6回目の開催はマレーシアで4月29日に開幕。猛暑の中、6日間に渡って熱戦が繰り広げられた。
前回5位の男子チーム。2年前のオースオラリア遠征で手応えをつかみ、「世界を驚かせる」とディフェンスを徹底的に強化して臨んだ今大会は5勝1敗1分で決勝ラウンドに進出。準決勝でニュージランドに敗れたが、3位決定戦でパプアニューギニアに5対2で勝利した。
前回5位の女子チームは6勝1敗で決勝ラウンドに進出。準決勝で同じくニュージランドに敗れたが、3位決定戦でシンガポールに10対5で勝利した。
男女ともにメダル獲得は初めて。W杯5回目の出場となる奈良秀明キャプテンは「初戦イングランド戦で引き分けて、『ファイナルシリーズ進出は無理』と思ったが、スティーブコーチの指示でうまく切り替えることができた」と振り返る。
今年で36歳。「これまではエースとしてチームを背負ってきたが、今回はノートライ。選手層が厚くなり、決勝ラウンドでもチームメイトを信頼して冷静に戦うことができた」と笑顔を見せる。予選では、歯が立たなかった強豪オーストラリアに善戦。決勝戦で、「100回戦って1回勝てるかどうか」の相手に金メダルをとるイメージが浮かんだという。
「強豪チームの中で日本に国内リーグがないことは異例。より上を目指すためにリーグがあるといい」と話す。「町田で教えている子どもたちがチームが加わることができる2年後くらいに、そのような環境ができれば」と先を見据える。
大会結果は男女とも1位オーストラリア、2位ニュージーランド、3位日本。男子40歳以上チームも銅メダルを獲得。3チームが躍進し、今大会を締めくくった。