町田・つくし野の住宅地内に4月3日、食堂「お食事処 薔薇亭(ばらてい)」(町田市つくし野2、TEL 042-865-1087)がオープンした。
広い庭付きの戸建て住宅に、様々な木々が植栽された園路、ドッグラン、テラス席などを備えたオープンカフェ「つくしのローズガーデン」の夜営業。住宅部分は古材を用いてリノベーションした。敷地面積は約400坪。席数は、昼営業(カフェ)=45席、夜営業(食堂)=25席。
ファッションデザイナーとグラフィックアーティストだった津吹夫妻と、海外で飲食店経営をしていた息子夫妻による家族経営。「つくし野で飲食店を開くつもりはなかった」と津吹ノコさん。ブルーノートジャパンがプロデュースするブックカフェ「ブルーブックスカフェ自由が丘」を経営する一面を持つ。
ノコさんは「自宅隣の物件を購入後、2年かけてつくった庭を公開し、『お茶を飲みたい』という要望に応えてコーヒーといったドリンクだけ提供していた。その後、『食事もしたい』という声が出てきたので、帰国した息子の担当でフード提供も始めた」と振り返る。
昼営業は、土の上を走り回れるドッグカフェとしての認知度が高まり、遠方客が増えているという。夜営業は、高齢者が多い地元住民をターゲットに据えて和食を提供する。
主なメニューは、本日のおばんざい(680円)、バラ肉と大根の塩煮(780円)、刺身盛り合わせ(1,880円)、牛ザブトンの串焼き(980円)など。おまかせのコース料理は3,500円(要予約)。ドリンクはクラフトビール、日本酒、焼酎などを取り揃える。夜営業の客単価は3,500円。
「売り上げ目的で始まったのではなく、来客の希望に応えた結果。店作りから接客まで全部、家族で切り盛りしている。最初はお客さんに来てもらえるだけで嬉しかった」とノコさん。「つくし野の住民は穏やかな方が多く、営業しやすい。気軽に食事に来ていただければ」とも。
営業時間はカフェ=11時30分~15時。薔薇亭=18時~22時。月曜・火曜定休。