玉川大学のチーム「TSCP」が、8月7日~10日に秋田県大潟村で行われた「2019 WGC・ソーラーカー・ラリー」グリーンフリートチャレンジ部門で3年ぶり2回目の優勝を果たした。
持続可能な社会を構築するために役立つ技術やシステムの実験などを目的として設置された同部門。チームには、工学部エンジニアリングデザイン学科1年~4年の学生20人と教員2人が参加。太陽電池とMg空気電池を組み合わせた2人乗りのハイブリット・ソーラーカー「未来叶い」、リン酸鉄リチウム電池を採用した1人乗りの新型車「S-Mg Concept」の2台でエントリーした。
前回に比べて部品の一部を軽量化し、Mg空気電池の発電パワーを増大させたという「未来叶い」は、周回数とプレゼンテーション=1位、ラリー=3位という好成績。チーム監督の斉藤純准教授は、「複数回のパンクに見舞われ大幅なタイムロスもあったが、大会期間を通して確実なエネルギー運用と走行を重ねることができた。プレゼンテーションにも力を入れ、好結果につながった」と振り返る。
総合順位は6位。過去7回の総合優勝を果たした同チーム。斉藤准教授は「新エネルギー利用の開発車両として一つひとつ研究を重ね、その先に総合優勝という結果が得られると最高だと考えている。夏休み期間の今も、学生たちは研究室で作業を進めている」と先を見据える。