町田市役所で現在、大正~昭和初期の小野路の様子をとらえた写真展「いにしえの小野路展~ガラス乾板写真でよみがえる風景と人びと~」が開かれている。
ガラス乾板写真は現在の小野路宿里山交流館、地域経済に大きな影響力を持ち、小野路村の名主を務めた細野家(角屋)の土蔵から見つかった。ネガの役割を持つ写真用の乳剤が剥離しかけた状態を修復し、画像のデジタル化により公開可能になった。
多数(約150枚)のガラス乾板写真が一軒の旧家から見つかることは珍しく、写っている情報が歴史に価値の高いものであることから、町田市教育委員会は2015年、一括で町田市指定有形文化財に指定している。
写真展では選りすぐりの46点を紹介。大正から昭和10年代までの小野路の風景、細野家が経営していた碓氷社甲寅組(製糸業)の作業風景、小野路に住む人びとの生き生きとした姿・表情が映し出されている。
開催時間は8時30分~17時(最終日は16時)。観覧無料。12月27日まで。