漫画との関わりが深い現代演劇のポスターを紹介する展覧会が1月24日より、淵野辺駅前の桜美林大学プルヌスホール(相模原市中央区淵野辺4)で開かれる。
昨年のアングラ演劇ポスター展に続く、ポスターハリス・カンパニー所蔵作品を紹介する企画。漫画家が手掛けたポスター、漫画・アニメ・ゲームを原作にした舞台やミュージカル作品のポスター、計106点を展示する。
演劇と漫画との関わりについて、ポスターハリス・カンパニー代表の笹目浩之さんは「アングラ演劇は、横尾忠則さんのように舞台美術とポスター製作の両方を手掛けていたため、世界観が凝縮されていた。1980年~90年代に分業化が進み、時代の雰囲気が軽くなっていくなかで、イラストレーターやグラフィックデザイナー、漫画家をポスター製作に起用するようになった。馬場のぼるさん、手塚治虫さん、松本零士さんなどの国民的人気漫画が舞台化されることもある」と説明する。
展示会場は演劇ホールで、バトンからワイヤーでポスターを吊る展示手法は前回同様。ポスターの歴史をたどるように作品を配列する。「すぐれたポスターは作品に寄り添い、劇団のイメージをつくる。情報を伝えるだけではない、インパクトのある表現を見てもらいたい」
展覧期間中、笹目さんのポスター解説ツアーを25日・29日の14時~に行う。開催時間は平日=18時~21時、土曜・日曜=11時~18時。入場無料。29日まで。