小田急電鉄は2月14日より、踏切内での異常状態をAI(人工知能)で検知する実証実験を行う。
実証実験は、ノキアソリューションズ&ネットワークスが販売する「カメラ映像とAIによる異常状態検知システム(スペースタイムシーンアナリティクス)」を用いる。鉄道の踏切での活用は世界初の事例という。
実証実験は、踏切監視カメラの映像を同システムを活用して解析することで、踏切内での異常状態の検知をより強化することが目的。今回は、踏切内での様々な動作を収集し、AIによる分析を行う。将来的にはAIによる解析結果を用いて、付近を走行する列車を自動で停止させるなど踏切での事故を未然防止できる監視体制の構築を目指すという。
場所は、町田駅直近の「玉川学園前8号踏切」(通称、第1踏切)。国土交通省が平成28年に公表した「踏切安全通行カルテ」によると、ピーク時遮断時間45分の「開かずの踏切」かつ、踏切歩行者等交通遮断量が1時間あたり23万4640人の「歩行者ボトルネック踏切」に区分されている。
実験期間は3月まで。