町田市議会は2月21日、鶴見川クリーンセンター(町田市三輪緑山1)の多目的広場をゼルビアに無償で貸し付ける議案を賛成多数で可決した。
敷地面積は約4万888平方メートル。町田市5ヵ年計画17-21の重点事業「スポーツをする場の環境整備」に基づき、「天然芝グラウンド等のスポーツ施設」の用地として活用。同じく重点事業である「ホームタウンチームとの連携の推進」に基づき、FC町田ゼルビアを運営する株式会社ゼルビアが、施設の整備や整備後の施設管理を行う。「市民の誰もがスポーツに親しめる環境の創出に寄与する」ことから、土地を無償で貸し付ける。貸し付け期間は、契約確定の日から2025年3月31日まで。
同敷地は2010年、町田市スポーツ振興計画に基づきNPO法人アスレチッククラブ町田と市が協定を結び、ゼルビアの練習場としての利用を目指したが、周辺住民の反対などの理由により実現に至らなかった。今回は地元自治会の同意を得て、議案提出にこぎつけた。
J1ライセンス認定基準には、クラブが年間を通じて使用できる専用もしくは優先的に使用できる天然芝もしくはハイブリッド芝のピッチ1面と、隣接するクラブハウスが求められる。今回の議決により、ゼルビアはJ1昇格の実現へ大きく近づいた。
町田市が市有地を民間企業に無償で貸し付ける近年の事例として、南町田グランベリーパーク内のスヌーピーミュージアムがある。