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町田に北欧式コレクティブハウス 築26年の社宅をリノベーション

北欧式コレクティブハウス「まちのもり本町田」

北欧式コレクティブハウス「まちのもり本町田」

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 町田・菅原神社近くに3月、北欧式コレクティブハウスが完成した。事業主はコーポラティブ住宅を手掛ける株式会社コプラス、企画コーディネートは自主運営型コレクティブハウスを手掛けるNPO法人コレクティブハウジング社。

 コレクティブハウスは、独立した住戸とキッチンやランドリー、ラウンジなどの共有スペースを備え、居住者が自主運営する北欧発祥の居住形態。女性の社会進出にともなうワンオペ育児、家事や介護など社会課題となっている家族の抱える問題に対して、隣人との助け合いによって軽減することを目指して始まった。水回りが住戸内にあることからシェアハウスと比較すると各戸の独立性が高い。

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 同物件は、築26年の独身寮をコレクティブハウス29戸と、コモン付き一般賃貸住宅44戸へ転用。敷地面積は約3,887平方メートル、延床面積は約3378平方メートル。建物はRC造、地上3階・地下1階建て。住戸面積は25平方メートルと50平方メートルの2タイプ。

 コレクティブハウジング社の狩野三枝さんは、「単身者用社員寮のニーズがなくなり、サービス付き高齢者向け住宅などへの転用を検討したがエレベーターがないなどの理由で断念。最寄り駅からの距離も遠く、通常の賃貸住宅は難しいなか、多世代共生とコミュニティーを特徴とするコレクティブハウスを組み込んだ」と説明する。

 想定する入居者は、「人とのつながりを持ちながら暮らしたい人」。コレクティブハウジング社がこれまでに手掛けた物件では、入居者から「夜遅くに夫が帰ってくるまで、乳飲み子と孤独な時間を過ごさなくてもよい」「一人暮らしでも顔の知っている人とのつながりがある暮らしで安心できる」「独立住戸で共用スペースがあり交流が持てるため、シェアハウスより独立性が高くて良い」などの評価があるという。

 「働き方や家族の形が大きく変わってきているにもかかわらず、住まいの形はいまだ核家族用のままであり、古い経済論理で現実に合わない供給がされている。日本でもコレクティブハウスのような暮らしの選択肢を増やしていきたい。多様性を大切に考えているので、子育て中のファミリー、一人暮らし、カップルなど幅広い年代の方に入居していただければ」(狩野さん)

 賃料は25平方メートル=4万5,000円~、50平方メートル=同9万8,000円~、共益費=想定1万円/月。入居時預り金は、敷金=賃料2カ月分(ペット飼育は3カ月)、組合出資金=想定20万円/人。共益費と組合出資金は居住者組合が決定する。お披露目見学会を3月21日に開く。