JR東日本は6月17日、相模線に新型車両「E131系」を投入すると発表した。車内の快適性向上、乗客への情報提供の充実、バリアフリー化の推進を図るほか、モニタリング技術の活用で安全性・安定性の向上を実現するという。
相模線は相模川の砂利輸送を目的に1921(大正10)年開業。路線距離は33.3キロ。2019年の通過人員は2万9412人。沿線の市街化が進み、1987年からの通過人員の伸び率は317%でJR東日本トップ。
新型車両の投入は3月13日に営業運転を開始した房総・鹿島エリアに次いで2番目。投入する線区は、茅ケ崎駅~橋本駅間、朝夕一部の横浜線(橋本~八王子)。4両編成を12編成、合計48両を新造する。
車両の外観デザインやカラーは、湘南の海を表現。座席の配色は相模川の豊かな流れもイメージ。車体の拡幅に伴い、現在の205系よりも座席の幅が広がる。車内には、車いすやベビーカー利用者のためのフリースペース、運行情報などを表示する大型ディスプレイ、車内防犯カメラ、非常警報装置を設置する。
車両側面カメラなどによるワンマン運転への対応、車両搭載機器や線路設備の状態監視機能による故障の予兆把握と事前対処、車両消費電力の抑制で環境性能を向上させる。
営業運転は2021年秋ごろの予定。