NHK交響楽団メンバーによる弦楽四重奏団「鶴クァルテット」公演が7月14日、和光大学ポプリホール鶴川(町田市能ヶ谷1)で開かれる。
鶴クァルテットは、町田在住でヴァイオリニストの青木調さんが地元にできた室内楽用のホールで演奏したいと、N響の同僚と2015年に結成し、鶴川で5回の公演を行っている。メンバーは青木さん、猶井悠樹さん(ヴァイオリン)、中村翔太郎さん(ヴィオラ)、宮坂拡志さん(チェロ)。
同公演は、これまで毎回弾き込んできたベートーヴェンに加えて、武満徹とヤナーチェクの作品に挑む。プログラムは、武満徹「ア・ウェイ・アローン」、ヤナーチェク「弦楽四重奏 第2番『内緒の手紙』」、ベートーヴェン「弦楽四重奏 第15番 Op.132」。
「世界中のパンデミックにより日常や活動の場が制限されてしまっている人が多い中、私たち音楽家は音楽をやる切実さを求められていると思う」と青木さん。
演奏作品について、「海外の指揮者がほとんど来られなくなった昨年、こんな時だからとあまり演奏されてこなかった武満の作品をカルテットでも弾くことにした。ヤナーチェクの作品はドラマティックでオペラのようで、人生で最後になる年に残したとは思えない情熱的な音楽に感動する。ベートーヴェンの作品はこの上ない魂の救いのような音楽。カルテットの分野にはすばらしい作品が多く、様々な曲を鶴川で聴いていただきたい」と話す。
開演時間は15時。チケットは全席自由で一般=2,000円、大学生以下=1,000円。テレビマンユニオンチャンネル有料配信=1,000円。チケットは町田市民ホール(TEL 042-728-4300)、和光大学ポプリホール鶴川の窓口、チケットぴあで販売する。