東京2020パラリンピック5人制サッカーで5位に入賞した町田市在住の監督と選手が9月13日、町田市長を表敬訪問した。
5人制サッカーはゴールキーパー以外が全盲の選手で、アイマスクを装着し、音の鳴るボールを用いてプレーすることから、「ブラインドサッカー」とも称される。
2004年のアテネ大会から採用された同競技に初出場した日本代表は初戦でフランスに勝利、強豪のブラジルと中国には敗れたものの、欧州チャンピオンのスペインを撃破した。
市役所を訪れたのは、市内少年サッカーチームも指導する高田敏志監督、和光大学出身のフィールドプレーヤー寺西一選手、成瀬高校出身のゴールキーパー佐藤大介選手の3人。
高田監督は「満足できる結果ではないが、日本の力を世界に示すことができた」と振り返り、次大会以降のメダル獲得に向けて、オールジャパンで環境整備に取り組む必要性を訴え、過去2回の国際大会の開催地となっている町田市にも期待を寄せた。
ブラインドサッカー協会で晴眼の子ども向け体験会を指導する寺西選手は「目が見えない状態では、声を掛け合い、助け合うことが必要。コミュニケーション能力の向上にもつながる。障害のある人だけでなく、子どもや高齢者にとっても暮らしやすい環境を考えるきっかけになる」と話す。
石阪丈一市長は日本代表の健闘をたたえ、「ブラインドサッカーをはじめとする、パラアスリートが優先利用できる施設を確保したい」と応えた。