相模原・新戸地区の水田が収穫の時期を迎えた。代々この地区で水稲を栽培する高橋一巴さんは「豊作」と話す。
市内の水稲の作付面積は80ヘクタールで県内11位。相模原市から海老名市にかけての相模川左岸には県内有数の水田地帯が広がっている。高橋さんは8町(約8ヘクタール)の水田で、県産米で初めて最高評価「特A」を取得した「はるみ」を栽培する。
収穫は主に自脱型コンバインを使い、水田の隅などは知人の助けを借りて人力で刈り取る。収穫した米は乾燥、もみすり、選別の後、出荷先のJA(農業協同組合)が「ブレンド米」として売る。はるみ100パーセントのご飯が食べられるのは、助っ人の「特権」のようだ。
約3週間続く収穫作業はかなりの重労働。長年手伝っているという70代の男性は「水田を維持するため、みんなで頑張っている。後継者がいなければ米作りを続けることは難しい」と漏らす。夕日に照らされて黄金色に輝く水田と丹沢の山並みの風景は地域の人に守られている。