町田市は1月28日、多摩都市モノレール・町田方面延伸のルートが選定されたと発表した。
ルートは昨年末に開かれたルート検討委員会の検討結果を踏まえたもので、これまでのルート案を一部変更し、町田市立陸上競技場や日本大学第三高等学校、野津田高等学校を経由する約16キロ。ルートが未確定だった忠生地区を中心に検討を重ねた。
ルート検討委員会では4案を「費用対効果」と「まちづくりに関する評価」で確認。従来案は速達性に優れるものの、小山田緑地をトンネルで通過するため、沿線開発の余地が少なく、環境への影響を懸念。
採用された案は、従来案よりも延長が3キロ伸びて、速達性では「やや劣る」としながらも、団地や学校、Jリーグなどが開催される陸上競技場を経由することで需要の増加も見込め、新たな沿線開発が期待できるとした。
東京都は今後、地元市に対して需要の創出になるまちづくりを深めることを促し、状況を踏まえながら、各種の課題解決に向けた取り組みを進める。その結果によっては、従来案などをあらためて検討するとしている。
ルート選定を受けて石阪丈一 町田市長は「事業化に向けて大きく前進しました。今後は、早期実現のために、まずは、モノレール沿線のまちづくりの計画の策定に着手します」などとコメントを寄せている。