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芹ヶ谷公園に「アート体験棟」整備へ 工芸美術館の計画変更も

体験工房を建設する美術館向かいの公園未利用地(写真右側の緑地)

体験工房を建設する美術館向かいの公園未利用地(写真右側の緑地)

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 町田市は、芹ヶ谷公園内に建設する(仮称)公園案内棟/喫茶/工房・アート体験棟(以下、体験棟)とエレベーターの予算を一般会計補正予算案に計上した。

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 公園と(仮称)国際工芸美術館と国際版画美術館の一体的な整備、体験棟の整備などによって公園全体を美術活動の拠点とする「芹ヶ谷公園“芸術の杜”パークミュージアム」構想の一環。

 体験棟は、国際版画美術館内にある版画工房やアトリエ、喫茶室を移転し、ガラスや陶芸の体験工房、公園の案内所を併設し、連携させることで創造的な体験機会を提供する計画。建設地は、美術館向かいの公園未利用地(町田荘跡地)。設計に関する総事業費は約7,737万円。

 美術館に関わる設計は、市民意見などを踏まえて一部変更する。美術館とは別に自転車も利用可能な単独エレベーターを新設。芹ヶ谷公園南口エントランスからのデッキスロープと橋の新設は、モミジ園やサクラ並木の景観変化の回避、バリアフリーの代替ルート設定によって取り止める。裏池に設置予定の2つの美術館をつなぐエレベーターはボリューム感を減らし、斜面地のモミジを感じられるようにしたという。

 版画工房やアトリエ、喫茶室の移転後の版画美術館内のスペースは「アートと出会いの広場」と名付け、両館の総合案内カウンター、ミュージアムショップ、企画展の導入展示やワークショップなどの利用を想定するスタジオを配置する。

 2020年12月時点での整備費の合計は約40億2000万円。内訳は、工芸美術館整備工事=28億5300万円、版画美術館・工芸美術館一体化工事=3億6700万円、体験工房棟整備(想定値)=約8億円。

 開館予定は、体験棟=2025年10月、工芸美術館=2026年3月、アートと出会いの広場=2027年4月。

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