小田急SCディベロップメント(新宿区)が1月6日、小田急電鉄・座間市との連携で開設した座間駅前の広場「ざまにわ」が「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2022 無差別級部門最優秀賞」を受賞したと発表した。
リノベーション・オブ・ザ・イヤー無差別級部門は、ビル、店舗、SOHO、コミュニティーデザインなど住戸単位のリノベーションの枠に収まらないものを表彰する。運営は、一般社団法人リノベーション協議会(渋谷区)。
ざまにわの面積は約340平方メートル。駅前商業施設「小田急マルシェ座間」のリノベーション事業により、自転車置き場をロータリー中央部に移設し、ベンチと芝生ゾーンを設置した。2021年3月から運用を開始し、近隣保育園の園児らの植栽活動で、緑あふれるコミュニティースペースに生まれ変わった。設計はブルースタジオ。
ざまにわはウェブの予約サイトからの事前申請で催し物会場として利用ができる。これまでに、地域の祭りやケーブルテレビの公開生放送、小田急マルシェ座間の出店店舗による子ども向けイベントなど、地域交流の機会を創出する場として親しまれているという。
小田急グループは、「循環型コミュニティーの創出」に寄与する郊外駅前の活用モデルとして、ざまにわ、団地再生プロジェクト「ホシノタニ団地」、レンタルスペース「ざまのま」を展開している。小田急SCディベロップメントの広報担当者は「『ざまにわ』は単なる再開発とは一線を画した、エリア全体の価値向上を目指して緑に囲まれた広場を計画した。地域との継続した取り組みが評価されとてもうれしい」と話す。