ジャパンラグビー・リーグワン ディビジョン1第5節が1月22日、相模原ギオンスタジアムで行われ、三菱重工相模原ダイナボアーズは静岡ブルーレヴズと27対27で引き分けた。観客数は3420人。
各国代表選手を擁する強敵のトヨタや東芝に勝利し、初参戦でディビジョン1の台風の目になっているダイナボアーズ。これまで公式戦で一度も勝ったことがないブルーレヴズを迎えての一戦。
試合はブルーレヴズが得意とするスクラムで優位に立ち、南アフリカ代表30キャップのクワッガ・スミス選手の強いタックルやジャッカルなどでダイナボアーズの攻撃を抑え込む。それでもダイナボアーズは持ち前の粘り強いディフェンスに加え、相手のペナルティにも助けられながら、ジェームズ・シルコック選手がキックで得点を重ね、残り4分ほどで、1トライ差(5点差)とする。
ここまでブルーレヴズのディフェンスをなかなか突破できなかったダイナボアーズだったが、波状攻撃で残り30秒、ヘンリーブラッキン選手がこの日、2本目のトライを決める。前回のトヨタ戦に続く劇的な展開、ファンや市民で埋まったバックスタンドがどよめく。
ラストプレーのゴールキックは決まらなかったが、終始劣勢の展開でも諦めずに戦い、最後の最後に追いついたダイナボアーズに観客から大きな拍手が送られた。この試合でリーグ戦の第1クールが終了。ダイナボアーズは12チーム中5位と好位置に着けた。
試合後、グレン・ディレーニー ヘッドコーチは「最後の1分でも、自分たちのプレーを信じてできたのは、ハードな練習をしてきたからだと思う」と胸を張る。
岩村昂太キャプテンは「試合を通して、セットプレーやブレイクダウンのところでプレッシャーをかけられて、我々の思い通りのラグビーができなかったことは反省点。今後に生かしていきたい」と話す。
ダイナボアーズの次のホストゲームは2月5日、相模原ギオンスタジアムでコベルコ神戸スティーラーズと対戦する。