町田市立総合体育館で1月22日に開かれたペスカドーラ町田の今季ホーム最終戦で、金山友紀選手の引退セレモニーが行われた。
金山選手は2000(平成12)年、ペスカドーラ町田の前身チーム「CASCAVEL TOKYO(カスカヴェウ・トウキョウ)」に加入。チームのFリーグ参加に合わせて、2007(平成19)年のリーグ初年度からこれまでに公式戦347試合に出場し、164得点を挙げた。フットサル日本代表として世界でも戦ったFリーグを代表する選手だ。
ホームゲームの選手紹介では「スピードスター」と紹介される、小柄な体型を生かしたスピード勝負のプレーが特徴。高速クロスに飛び込み、何度もゴールネットを揺らしてきた。
ホーム最終戦の観客数は過去最多の2153人。試合後の引退セレモニーで金山選手は、「チームに入って22年間、たくさんの思い出と出会いがあった。出会いがなければここまで来ることができなかった。応援ありがとうございました」などとチーム関係者やスポンサー、サポーター、家族に感謝の気持ちを述べた。
チーム創設者であり、現監督の甲斐修待さんは「金山選手は、どんな相手でも、どんな状況でも、だれよりもチームを助けてくれた。45歳の今シーズンは、『キャリアハイを積んでほしい』と話をしていて、ここ2、3年で見たことがないくらいのコンディションだった。ぎりぎり上がりきったときに怪我を3回繰り返してしまったが、数分、数十秒のプレーで違いを見せることができる。監督が代わっても日本代表に呼ばれる貴重な選手だった。うちの選手が近くで過ごせたのは大きな財産。金山選手の思いを若い選手が引き継いでほしい」と語る。
試合は、3位の立川アスレチックFCが4位の町田に勝利。残り2試合で勝ち点3差をつけて、プレーオフ進出に大きく近づいた。