桜美林学園(町田市常盤町)が現在、桜美林芸術文化ホール(本町田)のお披露目公演を展開している。
昨年、桜美林大学ひなたやまキャンパス内に開設した同ホール。パイプオルガンを備える380席の音楽ホール「プロビデンスホール」、演劇・ダンスを中心とした多目的ホール「ストーンズホール」、アートギャラリーやカフェなどで構成されている。
コロナ禍で開催が延期されていたお披露目公演は5回シリーズで、2月4日のひなたやま映画上映会でスタート。12日には、2回目の「能の体験イベント」を開いた。体験イベントでは、狛江能楽普及会の協力の下、舞囃子「融(とおる)」の演奏や楽器解説、仕舞実演と所作体験、スクリーンを活用した舞台「羽衣」の披露、能の楽器体験、同大学茶道部による出張茶室などの企画が、全館を使って繰り広げられた。
近隣の団地に住んでいるという女性は「身近な場所で能に親しめるとは思わなかった。これからもいろいろな企画が楽しめそう」と笑顔を見せる。
同ホールでは今後、残る3回の公演を予定。音楽家・秦万里子さんと次女でシンガーのMarihoさんによる自閉スペクトラム症や子育てをテーマにした親子対談とミニコンサート(2月25日)、同大学教員の山本英助さんと山田由希子さんによるトランペットとパイプオルガンのコンサート(3月11日)、同じく柏原エリナさんによる光アート展示会(3月23日~29日)を開催する。