大規模多機能型施設「GLP ALFALINK 相模原(以下、アルファリンク)」(相模原市中央区田名)が6月8日、全棟完成のうえ、満床で稼働開始した。
圏央道ICに近いキャタピラージャパン相模事業所跡地、約29ヘクタールに最新設備を整える4棟の物流施設を配置し、同社が目指す「創造連鎖する物流プラットフォーム」を具現化するプロジェクト。クリエーティブ・ディレクターの佐藤可士和さんがコンセプトやネーミング、ロゴデザインなどを手がけた。総敷地面積は約30万平方メートル、総延べ床面積は約68万平方メートル。
敷地内には4棟の物流施設、共用棟、多目的コート、緑地などを備える。「物流をもっとオープンに(Open Hub)」をキーワードに据え、「共創」というビジネス面に加え、市民の憩いの場として地域に開かれた施設を目指している。2021年のまちびらき以降、入居企業と連携したコミュニティーイベントを開くほか、一般にも無料開放する多目的コートやカフェは、近隣の小中学生の遊び場、学生の勉強の場所としても利用されているという。
入居企業は、佐川急便、西濃運輸、西友、サンリツ、ギオンなど。4月に開設したオリックス・レンテックの相模原技術センターは、東京技術センター(町田市金森3)の2倍以上の保管能力を持つ。5層の東京技術センターと比べて、約7500坪のワンフロアで操業できる効率性や圏央道IC至近という立地条件の良さからアルファリンク内に開設したという。
日本GLPの帖佐義之社長は「用地買収した2016(平成28)年には、おおむね10年後の満床稼働を予定していた。3年前倒しの結果について、施設のポテンシャルの高さや我々の思いに共感してもらったと考え、とても満足している」と話し、新たな物流ソリューションによる2024年問題の解決に意欲を見せる。